あたしは― 輝く未来に向かって歩き始めた。 ―…はずだった。 ―♪―♪ 「もしもし…繭?」 『そうだよ。今日…やっぱり学校行こうよ』 あたしはあの日から、学校を休んでいる。 あたしを心配して、繭も。 …そうだよね。 いつまでもこのままじゃ…ダメかもね。 行こう、学校。 「うん…じゃあ、いつもの場所でね」 …あんなこと言っちゃって… 学校行きにくくなるのは分かってるのに。