繭…




早く戻ってきてよ。
授業始まってるのに…




もしかして…事故?
どうしよう!



そんなことになってたら、あたし―…
悪い想像しか浮かばない。






先生の言葉も耳に入らない。






お願い。
早く戻ってきて―…





ガラッ





みんなの視線が一斉に注がれた先には―…
コンビニ袋を提げた繭がいた。







プッ…






近くの席のアイから、笑いが聞こえた。