四月のまだひんやりとした風の中
 
私は高校生になった。
 
中学のださいセーラーから憧れのブレザーを着用、
 
おろしたてのブレザーは少しかたくて私を緊張させる。
 
そして、厳しかった校則からも解放されることに嬉しかった。
 
でも。。。
 

私は制服と校則重視で選んだため、家から学校がとててつもなく遠い。。。
 
もちろん、私の家の近くには徒歩15分くらいの高校も2校ほどあるけど、
 
校則が厳しくて無理。
 
親には
 
「何のために学校に近いとこすんでると思ってんの?」
 
と呆れられたがこればかりは。。。
 
考えれば普通なんだけれど、
 
私の友達は皆近所の高校に行ってしまった。
 
まぁわざわざ遠いとこ選ばないよね。。。普通(泣
 
それに、皆が行かないもうひとつの理由が倍率にある。
 

この高校が近所の子にしてみれば、校則ゆるいから最高なわけで
 
当然、倍率はすごく高い。。。
 
しかし入るのは難しいけれど、皆遊ぶ事優先して成績は下がる一途らしい。。。
 
私は入学するために頑張った、
 
そこまで頭がいいわけじゃないからもう一生勉強したくないってくらい勉強して合格した。
 
友達を0から始めるのは大変だけど、
 
こうしてブレザーを着て門に立つと努力してきた事に
 
感動して友達はまた作れば良いと思えてくる。
 
最近改築したらしい校舎はとてもきれいで、
 
私の目の前にある白い門には「公立桜ヶ丘 第一高校」と刻まれている。
 
そしてその横に「桜第へようこそ!入学おめでとう!」
 
と書いてあるポスターが張ってある。
 
どうやら桜第と略すらしい。
 
ふと顔を上げて周りをみると新入生らしき人々が。。。
 
どうやら私は勘違いしてたみたい。