「ココどこ!?」 今、私の目の前に見えるのは…木。 というか、どこを見ても木しかない。 カーカー... ビクッ 私は小さな身体を飛び上がらせた。 「やばい…」 冷や汗がツーッと頬を流れていった。 オレンジ色が空に広がる夕方。 そんな危ない時間に森にいるのは──── 小崎 素子(15) ・特別かわいくない ・部活動は合唱部 ・勉強の成績は普通 そんな普通すぎる女の子が、この森で迷子になりました。