---------------- ------------------------ 「あれ、素子?」 「う、うん…久しぶり」 私は俯きながら答えた。 「お母さんの意識戻ったの?」 そう嬉しそうに言うアオイ。 「ううん」 「…何かあったの?」 アオイ…私、もう、体力の限界だよ。 「お母さん、本当に戻るの?」 「…中に入ろっか」 アオイは変わらず、優しく私に声をかけた。 「うん」 私はアオイの後をゆっくりついていった。