徒歩10分。

学校まであと少しのところまで来た。

バーバリーのマフラーに顔を埋めて歩く。

金から黒になった髪が、風になびかれて波うっている。


「はっ」


いかんいかん。


ギャルのころのドタドタ歩きがまだ残っていたみたい…

清楚に、小股で歩かなきゃ…




学校の近くにあるコンビニのところまで来ると、アタシの緊張感は半端なかった。

そこは、ギャル男たちがたむろする場所。


アタシだってばれませんように…ばれませんように……