バリリリリリリッッン!! グラウンドに活気がなくなった夕暮れ、三階の窓ガラスが端から端へと、順に割れていく。 「まてぇぇ!」 教師から逃げながらも窓ガラスを割り続ける彼女の心情は、それと同じように一瞬一瞬の輝きを放つ。 上履きをペタペタと鳴り響かせながら、彼女は廊下向こうの曲がり角へと消えた。 未来なさそうな教師の背中は、何も語ってはいない。 ただ何かの中で義務感にを背負いながら、生きているありふれた人間の姿だった。