この炎の向こうまで、この世界の向こうまで、あの信じた世界まで。


信じられる何かを見いだしに----


この世界には何もなかったけれど、窓ガラスはあった。

それは逃げ道でもなく、信じられる日までを繋ぐ大切なものだった。


・・・この炎の音が聞こえる限りは、俺たちはきっと、神様にでも、何にでもなれるはずだ。



俺たちはまた一つずつ笑い合い、息を切らして走って行った。



-end-