だけど、俺たちは決めた。 学校を燃やしたあと、何が残るだろうか。果てして燃やすものは何なのか。 ガサガサと丸めたいくつもの新聞紙にライターで火をつける。 新聞紙の中で火は小さく燃え広がっていく。 それを遠く、遠く放り投げる。 視界の奥で、違った世界で小さく燃え上がり、火は瞬く間に広がっていく。 ぼうぼうと廊下を照らし、俺たちに大きな影ができる。 強い光が現れ、俺たちを何かへと導いてくれるようだった。