「わたしね、昨日も夢を見た。この学校がまた燃えてた。嘘みたいに本当みたいに。

わたしの中でこの学校、どうあってほしいんだろう。
無くしたいとか、そんなわけじゃないと思う、多分。」



多分。最後のこの言葉が少し寂しく、また彼女らしさがでていた。


屋上の風がいつもより冷たく、ひんやりとした空気が全身に纏わりつく。吐息もまた同じく震えがかかっていた。



そうだ、これくらい寒い方がいい。
恐怖に脅かされるのにもわからないかもしれないから。



「夢の中では学校がキラキラと輝きながら燃えてるんだ。不思議なくらいその光景がわたしの中で焼き付いてて、もしかしたらそれがわたしの考えている事のすべてなのかもしれない。」