そこに小西先生もやって来て

「ひどい事をするな・・・・」

そう小さく呟き

気力を失って座ったままの私と
私を抱きしめ泣いているマユを
数学準備室に連れて行った。




私はその隣の部屋で体操服に着替え

再び数学準備室の前に来た。



その時

直江先生との思い出が走馬灯のように駆け巡った。







今でも

そこには直江先生がいる気がして


ドキドキしながらドアを開けた。





久しぶりに来たその部屋は

何も変わってはいないのに



直江先生の姿だけがなかった・・