「おう。こんな時間に珍しいな…寝坊かよ」
「…べ、べつに」
話し掛けられてすごく嬉しいのに、
素直に言葉が返せない。
これも天の邪鬼のせいなのかな……。
『なにをしておるのだ』
すると、神様が不機嫌そうに声を上げた。
『もっと愛想良く返事をせぬか』
神様は私にそう話し掛ける。
私はそれに小さく頭を振った。
だって出来ないよ。
あいつといると、私は恥ずかしくていつも上手く笑えない。
照れ隠しに、きつい言葉しか言えない。
また、いつもみたいに喧嘩になっちゃう……。
『…怖がるでない。
其方の内に巣食う天の邪鬼は、我の力で押さえつけておる。
今なら素直に話せるであろう…勇気を出すのだ』
神様は私の耳もとでそう囁いた。

