小さい頃、こんな昔話を聞いた事がある。


「ーむかしむかし
テングのもりとよばれる
ふかい、ふかいもりのなか

かぜをあやつるアヤカシがおった…


そのアヤカシはせなかにくろいハネをはやし
いつもキツネのめんをしていたそうな

むらのものはそのアヤカシを『からすてんぐ』とよんでおったー」