―文化祭― 「ちょっと~、早くしてーっ!」 「急げー!」 そんな会話が飛び交う教室。 あたしたちのクラスのカフェは大好評だった。 「只今、大変混んでまして…。」 愛美がお客さんに向かって丁寧に答える。 「大変やなあ。」 教室を覗き込みながら海原くんは言った。