如何に不死のゾンビだろうが、核の威力の前ではひとたまりもない。

10万もの屍の軍勢が、一瞬にして焼き尽くされて地獄へと還っていく。

その光景を、純達は遠く離れた車の中から見ていた。

…愛する街が、キノコ雲の中に消えていく。

家も、仲間も、住み慣れた土地も、何もかも飲み込んで…。

放射能に汚染された、生物の住めない枯れた大地へと変えていく…。





彼らは確かに生き残った。

しかしその代償として、彼らはそれ以上に多くの尊い犠牲を払ったのだ…。