理子はすぐに華鈴と仲良くなった。

少し変わり者と思われがちな華鈴のオカルト好きな面も、理子は笑って受け入れてくれた。

唯一の華鈴の得意分野。

それを理子みたいな女の子に受け入れてもらえた事が嬉しかった。

それだけに…。

『どうせ興味本位で見に行きたいだけでしょ?いい加減にしてよ、オカルト好きも程々にして!』

(あの一言はきつかったなぁ…)

華鈴は苦笑いする。

今、彼女は臨海公園の前に一人立っている。

普段は静かな公園で、ジョギング目的の人や、小さな子供を連れた家族などが訪れる。

美原市民の憩いの場だった。