おかげで、恋なんてしたことがなかった。 しかも、初恋がよりにもよって、校内イチ人気者のイケメンな先輩だとは。 もう、最悪・・・。 「そろそろ、行くか。」 時計を見ると、その針は5時45分。 少しはやいけど、私は家を出た。 出たのはいいが、どこに行こう。 さすがに、まだ学校は開いてないよね。 「あ・・・。」 行き先を決めないまま、足を進めると、なぜか、目の前には愁斗先輩の家。