甘くも苦い誘惑に溺れて



「ほらな。無理だって言ったじゃん」


「うぅ…今日は無理でも、明日はわからないよ。毎日声かけてみる」


「優菜もよくやるよな。もしかして…アイツの事…?」


「なっ…ち、違うよっ。そんなんじゃないよ。幼なじみだからだよ」




拓也は私を怪しい目付きでじぃっと見つめる。



うん…本当は好き。



小さい頃から…ずっと…。



だけど…この気持ちは…秘密。



言ってしまって…何かが崩れてしまうのが怖くて…言えない。