甘くも苦い誘惑に溺れて



夜景をじっと見ていると右手が不意に温かくなり私は右手に視線を向けた…。



彼が…私の手を握っている。



何も言わず夜景を眺めながら。



まるで…私の心を読んだかの様に…大丈夫だと言われてるみたい。




「こんな事しても…セックスはしないから」


「…馬鹿かお前。期待してねぇよ」


「…それならいいんだけど」




本当にわからない人…。



この人は…何を考えてるの…。



どうしてこんな…優しくしたりするの…?