甘くも苦い誘惑に溺れて



「…彰ちゃん……もう帰ってくれても大丈夫よ…ありがとう…」



暫く泣き続けると心が落ち着きを取り戻して体を彰ちゃんへと向けると微笑んだ。




「…勝手に帰る」


「…私なら…大丈夫だから…目が覚めた時、傍に居てくれてありがとう」


「…あの事故った日な…拓也はお前を連れて空港へ俺の事…見送りに来ようとしてた」


「…そう…だったの」




彰ちゃんは私の言葉を聞いていながらも話しを逸らし話し始めた。



拓也は私の為に…。