膳は急げと言わんばかりに私達はすぐに同棲の準備を始めた。 私は家族と過ごしたこの家を出て拓也のマンションへと移った。 もちろん家族で過ごした家を売ったりしない事に決めた。 思い出として、いつまでも残しておくつもり。 私が育った家なんだものずっと、大切に置いておく。 唯一の家族との繋がりなんだから。