甘くも苦い誘惑に溺れて



気のせいかもしれないしそうじゃないかもしれない…。



取り敢えず私はコンビニへ入るとアイスやファッション誌を買ってお店を出た。



辺りを見回しても誰もいない。



さっきの人がもしストーカーなら…帰りも着いて来る筈。



さっきと同じ来た道を足速に歩く。



大通りを通り過ぎ様とした時道路を挟んで反対側の歩道にくぎづけになってしまった。



…一夜を共にした彼がまた、女を連れて歩いている…。



女と居る所にくぎづけになったんじゃなくて彼の持っている煙草から目が離せずにいた。