……あいつのした事はそんな簡単に許してはいけないことだ。



ましてや蘭のことを考えれば…



大切な人を失うってきっと悲しくて寂しくて絶望的だと思う。



「立ち直れ!!」なんて言われてもそんな簡単に立ち直るなんて普通の人間なら無理に決まってる。



でもきっとその悲しみを乗り越えればその先には光が射している。



私は少なくともそう思う。


今、きっと蘭は悲しみの底にいるんだろう。



ならば私はそこに手を差し伸べるよ。



あなたは1人じゃないんだよって大丈夫だよって



言ってあげたい。



だから私はこれから新条と闘う。



蘭のために。



自分のために――