「ねぇ海……」


「どうしたの?桜」



私はある質問をぶつけてみることにした



「海は…さ…もしも…私が城下町の男と恋人同士だったりしたら…どうする?」


海は少し戸惑った顔をした後、答えた。



「ん〜……恋愛は個人の自由だと思うけど……桜は大いなる将軍家の跡取りだし。あんま賛成は…できないかもだな〜」



海の言葉が心に刺さる。
やっぱり…そうだよね…



「――でも……今のは姫様をお守りする剣士としての意見よ?……あたし自身としては桜が好きになったなら桜が思ってる人と幸せになって欲しいかな。身分とか関係なく。それが一番だと思うし。」



海は真剣な表情でそう言った。