「もうすぐ着くな」 「……えぇ…」 近付いてくる。 運命の時が。 私達は繋いだ手を強く握ると、前に進んだ。 ――… 見えてきた。 見慣れた江戸の風景が。 相変わらず人で溢れ返った町。 少し先のほうを見れば城が見える 「……離さないでね、空」 「あたりまえだろ」 私達は笑い合った。 そして江戸の町に足を踏み入れた――…