さよならさえも、下手だった



「そうか、やはりお前には無理か…」


あきらめきったようなため息。

足音も気配も無い。


聞こえるのはとことん俺を見下すその声だけ。





「なら俺が代わりに殺してやろう」






瞬間、一気に殺気が膨れ上がる。