「え―っと…私入ってもいいかな?」 膨れる沙耶を なだめるあたしにおそるおそる話しかけてきた。 きっとペアのことだ。 「いいよっ!…えっと…」 ばれないように下のスリッパを見る。 「倉森さん…?」 微妙に疑問系になったけど、 多分気が付いてない。 「うん。佳澄でいいよ!」 気さくな笑顔でそう言った佳澄。