見せる笑顔は何一つ変わっていない。 屈託のない天使の微笑み。 あたしに温もりを与えてくれた、あの笑顔……。 ハッと我に返り、あたしは話しかけた。 来てくれてありがとう、と。 その子も同じ言葉を返す。 本当に不思議。 まだ二回しか会っていないのに、愛しくてたまらない。 そうだ、とあたしはバッグの中から紙袋を取り出した。