見上げた空に光り輝く月。 まるで吸い込まれるかのように消えたあの子。 もしかしたら、そこから現れる? なんて、ね。 そんなことを考えた自分が可笑しくて微笑んでいたら、急に温もりを感じて体を震わせ、慌てて下に視線を向けた。 きっと、会えるよね? きっと、会いに来てくれるよね? きっと――……。