**** 「ねえ―、いつなの?」 里がしびれを切らしたように聞いてくる。 …無理もなかった。 授業中列を挟んで隣の里は 一生懸命、矢崎に話しかけていたのに 無視されてたから。 今は清掃の時間だから 里田の「さ」と設楽の「し」で あたし達だけ一緒の掃除場所。 「分からないけど…ま!聞いてみる!」 里はそれをきくと 『早めにねっ!』と言った。