それが、彼との出逢いだった。

今思えば、あんな恥ずかしい思いをして、よく懲りずにお昼ごはんを買いに行けたものだと思う。
いや、むしろ普段のあたしからは考えられない行動をしていたのは、まさに恋する力だったと言うことなのかもしれない。

とにかく、あの瞬間に、あたしにとっていろいろと忘れられない恋が始まったのだった。