「うう…。い、痛い。やりますな真さん」 華麗なスルーに翻弄されて見事に転げた私は赤くなった鼻を擦りながら真さんを見上げる。 真さんは無言のまま、ハァと深くため息をついた。 そんな仕種さえも上品に見えるのは何だかズルいな、とか思いつつ、真さんに駆け寄る。 「会いたかったです…」 目頭が熱くなる。身長差からいって必然的に見上げる事になる真さんは太陽の光を背負ってまるで観音様のようだ。拝んでも良いの? 駄目かな?でも真さん無言だし。さりげなく拝んでおこう。