コチコチとケータイを打つ指を止め
はあっ、とため息をつく
“やっぱあたし、才能ないのかな”
誰も読んでくれないケータイ小説なんて、書く意味あんのかな
ボタンを打つ指先が、それでも止まらない
頭の中に、登場するキャラたちの声が聞こえる
わたしの頭の中になるちっちゃな「実」たちが
外に出たがってる
コチコチと、わたしの指先はケータイを打ちたがる
それは、成長をやめない花の証
「あ、PV増えてる」
花言葉は「才能」「唯一の恋」
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