『うさのじゅん妄想小劇場~ハムちゃんのおうち~』




「・・・・・・」


うさのは、自分の部屋の一角に頭を向けて寝そべっていた。

その姿勢のまま、早30分が過ぎようとしている。

頭がどうかしてしまったのか。

普段なら、絶対に横にならない場所だ。

出入り口からすぐの場所で、誰か入ってきたら一歩目で頭を踏まれる。もじゃもじゃと入り組んだ配線コードを下に敷いているせいで、しこたま居心地が悪い。
顔のすぐ脇に目をやれば、何かよく分からない、いや分かりたくもない細かなカスがそこかしこに落ちているのが見えた。衛生的にも問題だ。

いや。
そんなことはどうでもいいのだ。

そんなことを気にして、千載一遇の瞬間をみすみす逃すわけにはいかない。

何の瞬間かって?

決まってるでしょ・・・


ハムちゃんが寝床から寝ぼけ眼で顔を出す瞬間だよぉおお!!