さっちゃんが特に愛しているのは、ネコだ。

無秩序に増えないように、飼っているネコには手術を施しているのだが、それでもさっちゃん家のネコは増える。

理由は前の章のとおり。「あそこんちなら、飼ってくれるべ♪」と、飼えなくなった動物(特にネコ)が夜のうちに家の前に置かれているからだ。

多いときで、5匹はいたのではないかと思う。懐事情で飼い猫をこれ以上増やすこともできず、さっちゃんは捨てネコに新しい飼い主を探すのに苦労していた。

そんなときだった、うさのがニャースケに出会ったのは。