水玉は、うさのの思惑どおりに蒸発していく。

いいぞ。その調子だ。

と思ったのは、ほんの一瞬だった。

明らかに、蒸発するスピードが早い。

あ、あれ…?

耳を澄ますと、

「ジュ~」

というかすかな蒸発音も聞こえている。

ま、まずい。

小さな水玉を蒸発させるのに、ここは熱すぎた!

それに気づいたときは、もう遅かった。