重なっていく影
あたためあった手と手

景色をにじませるものばかりが
あふれて止まらない
いつもの帰り道

じわりと滲んだ色に
とけていく思い出

笑うことも泣くことも許されぬまま

ただひとつ
綺麗なままの夕焼けが


変われない私を責めた