・・・と見てたのも束の間。 「いいよ。僕やる」 「ほんと?」 「最近欲しいシューズもあるし。バイト探そうと思ってたんだよね」 「ありがと。じゃあ社長に言っとくよ」 それから今日試しに事務所へ行くということが決まり、ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴った。 あたしは席につく。 霧羽がこの光景を見ていたのを知らずに―。