お昼の事が気になって、授業なんて聞いていられなかった。 ノートを取る合間に思い浮かぶのは、朝の平山くんの言葉。 “話があるんだ” 先生が黒板を描いている間に、平山くんを見る。 私の席よりずーっと前の、斜め左の席。 真剣にノートに文字を書いている。 ・・・あ、蛍光ペン落とした。 しかししなやかな動きでペンを筆箱に戻す。 好きなんです、平山くん・・・。 ドキドキして、昼休みが来るのが早く感じた。