大々的に悪口を書かれるほどの男なのでナヨい奴か真面目君かと思ったけど、雰囲気は爽やかで、意外と顔は整っていた。


「へー。カッコいいじゃん」

「でしょ。いい人なんだよ」


そういった霧羽の顔は赤く染まっていたが、見なかったことにしよう。



「なんでそんな人が悪口書かれてんの」

「分からない。実際に見てみる?わたしもまだ見てないの」



人がざわめく戦場に飛び込んだ。