「分かりました・・・やります」 「よし。じゃあ早速曲を決めようか。会議室に行こう」 「はい」 卯方の後について会議室へ向かう。 足取りは重いような軽いような・・・よく分からない。 期待と不安。 やりたいことと自分の技量。 でも、あたしのステージを求めてくれる人はいる。 あたしはその人たちのために歌うんだ―。 今日という日を言葉で表すなら“充実感”。 夢に向かって確実な一歩を踏んだ、と思った。