ひとかけらの恋

私はそんなことも思いながら、黙々とお箸をすすめる。



「美晴…。」



「何?お母さん。」



静まりかえった空気の中、お母さんが口を開く。



「あなたはもう…中学生でしょう?そろそろ…好きな男の子の一人や二人くらいいたっていいんじゃないかしら…?」



ドキッ………。



実は私、お母さんに好きな男の子がいるって言ったことないんだよねぇ…。


恥ずかしいのもあるけど…、いつも言うタイミングがつかめない!

だから私は、生まれて13年間恋をしてないってお母さんに思われてるんだよね…。


う~ん。今ここで言うべき?


でも…、今言ったら…、また紗季にからかわれる…!



「えっ?お母さん知らないの?お姉ちゃんって翔君好きなんだよぉ♪」



うわぁ…!!紗季………!!

なんであんたが今言うのぉ~?