ひとかけらの恋

「……………だあれ~?」



「何寝ぼけてるの?さぁ、晩ご飯よ~。」



えっ?晩ご飯……?


パチッッ!!


私が目を開けると、周りの景色は家のリビング。


あれっ? さっきまでのは夢…?  夢………か。 なんでバレンタインの前日にあんな夢見ちゃったんだろう……。

そういや私、ソファに座ったまま寝ちゃったんだっけ。



「ふぁ~あ!!……あぁー!!」



ダッダッダッダッ!!


「お姉ちゃん走ったらうるさいよ。」



「ごめ~ん!!」



私はキッチンの冷蔵庫の前まできた。



ガチャッ!!



冷蔵庫を開けると、中からヒヤッとした空気が流れ出てきた。


チョコ…ちゃんとできてるかな?


冷蔵庫の中から、ゆっくりとチョコを取り出してみる。


パアァァァ!!


取り出したチョコを見た私の顔が、みるみる明るくなっていく。


うわぁ♪完璧じゃん!

チョコは上手い具合に固まっていて、とても美味しそうだ。


…いや。待てよ?

もしかしたら、見た目だけかも…。