ひとかけらの恋

そして、だんだん眩しくて見えなかった人物の後ろ姿が見えてきた。


…この後ろ姿。間違いない…。だって、毎日何度も見てきた姿…。


「………翔??」



私が名前を呼ぶと、立っている人物がゆっくりと振り返った。


振り向いた顔は、やっぱり翔だった。


なんで…翔がここにいるの??


私がそう思った瞬間、翔の口が開き出して何か言い出した。



「美晴……。」



「な…、何?」



「俺に……彼女いるの知ってるだろう?」



ズキン…………。


なんで…そんなことを、わざわざ言うの…?

彼女いるのぐらい…知ってるよ…。



「知ってるよ…。」



いつの間にか、また勝手に口が動いていた。


「知ってるなら、俺にチョコ渡すなよ。」



…………!?


ブゥゥゥゥン!!


そしてまた、いきなり翔の横に誰かが現われた。


よく見ると、現われたのは…夏実ちゃん?


そして、夏実ちゃんも喋り出した。