ひとかけらの恋

心の中がグチャグチャになっていくような気がした。



「お姉ちゃん…?」



ビクッッ!!



えっ?誰、誰!?

…ん?お姉ちゃんって言ったってことは…。

私はそうろっと声の主の方を向いてみる。



「紗季…!!」



私が振り向いた先には紗季の姿があった。


よく見ると、紗季の持っているカゴにはチョコレートが入っている。


紗季も買いにきてたんだ。



「お姉ちゃんも買いにきてたんだ。」



紗季も私と同じようなことを考えていたのか、私が思ったことを口にした。



「ところでさ、何でお姉ちゃんコソコソしてるの?」



「えっ?いやぁ。ハハハ。」



「?」



紗季はまるで答えになっていないと言わんばかりの表情になった。

ハハハ…。言えないよ。好きな人の彼女の行動を、コソコソしながら見てるなんて…。




♪~♪~♪~♪~♪


えっ、電話?