ミーン、ミンミンミーン。



朝からうるさいほどの蝉の鳴き声が聞こえる。


そして私はこんな朝早くから、勉強机に向かっていた。


実を言うと、登校日に提出しなければならない作文を書いていなかったために、今書いている最中だ。



「あぁー……。書けない!!」



机に向かうこと、早くも30分経過…。


私の手は、最初の一文を書いたきり動く気配はなかった…。


もう無理!!


私は机の上にシャーペンをコロコロと転がす。


登校日までは、あと五日。


まだ期間はあるけれど、それまでには部活もあって忙しい。


どうしよう……?



とりあえず私は、生き抜きをするためにリビングに行った。


冷蔵庫から烏龍茶を取り出してコップに注ぐ。


私はお茶を持ってソファに座り、テレビをつけた。