私のクラスだった2組のバスは1組のバスの横に止まった。


そして、2組のバスと1組のバスが隣合う窓側の席には、翔が座っている。


ちなみに私は…、正反対の窓側…。


これはこれで悲しい…。



そして、私の決意を揺さぶる出来事のもとになる人物とその友達達が、翔に向かって話しかけていた。



翔は…、実を言うと小学生の時からモテた。

私もその翔を好きな一人だけどね…。


そして、この修学旅行の時には、彼女もいたって言うのが難点。


翔はみんながいる前だからかもしれないけど、呼ばれても窓越しにひじをついてもたれているだけ。



実際に翔の彼女は、やめてって感じで友達に言っている。



周りの子も、少しひやかす感じでその状況を見ている。



私は…、友達と喋って、見ないフリをした。




そして間もなくバスの出発の時間がやってきて、バスは動き出す。




私はさっき見た状況を忘れるために、必死に修学旅行を楽しもうと思った。