ひとかけらの恋

「翔ー!翔ーー!!」



でもそんなこと、今の私には全然気にならなかった。



もう一度翔に会って、ちゃんと自分の気持ちを言う。



ただそのことだけが頭にあったんだ……。



何度も翔を呼ぶけれど、なかなか姿は現われない。



どうしよう…。見つからない。



もう会えないの?




「翔ーー!!かけ……。」




「美晴!!」




えっ!?




私の声を書き消して、誰かが私を呼んだ。



私はゆっくり振り返った。




「ちゃんと聞こえてるよ。ちょっと恥ずかしかったけどな!」




振り向いた後ろの方にある乗車口のところには、確かに翔がいる。



良かった……。
本当に間に合ったんだ…!!



私は翔のもとへ駆け寄った。