ひとかけらの恋

「……っ、ハァ!…ハァ、ハァ!」




また息が切れる。



でも…。



あきらめられないよ…!!




私は再び駆け出した。



そして階段を上りきった。




電車は!?



見るとホームにはまだ電車が止まっている。



良かった~……。
間に合った~。



私はホッと一安心する。




…って、まだ翔には会えてない~!!



しょうがない…。




すうっ……。




私は大きく息を吸い込む。
そして……。




「翔ーーー!!!」




私は急行電車に向かって、思いっきり大きな声で翔の名前を叫んだ。



私は電車の横を走りながら、窓から中を見渡して翔を探した。



ホームにいる人や電車に乗っている人達が、そんな私を「何事?」というような顔で見る。