ひとかけらの恋

確かにそうかもしれない……。



だって……。




「私は翔にとって友達だもん……。これ以上頑張っても……。」



「だからってあきらめちゃうの?」



「だって……。」




私はまた言葉に詰まった。





キーンコーンカーンコーン





「あっ、チャイムだ。……ともかく、あとは美晴が翔をどう思うかじゃない?」




優はそう言って自分の席に着いた。



私は机の上に置いてあった鞄を机の横にかけた。




「今日の連絡は1限目と3限目は入れ替わりになって……。」




教室に入って来た先生が今日の連絡を言っている。



私は机で頬杖をつきながら、ボケーッと窓の外の景色を見ていた。


遠くの方で見える工場の煙突から、煙がモクモクと空に向かって伸びて行く。



私はその煙を目で追っていたら綺麗な水色の空にたどり着いた。



風が強いのかして小さな白い雲が早く流れていく。



まるで、私をせかすように時間が早く流れていくみたいに……。